弊社で取り扱っている鋼板の材質についてご紹介いたします。
各材質の特徴を色見本用画像と並べて掲載しております。用途に合わせた比較にご活用ください。
一般的に“ミガキ”、“冷延(れいえん)”と呼ばれている鋼板です。表面品質や寸法精度に優れ、品質が安定していることから、さまざまな工業製品に使用されています。また、コスト面でも優れた材料として知られています。
JIS G3141 で引張り強さが、およそ 270N/㎟ 以上と規定されており、SPCCの表示がある鋼板は一定の品質基準を満たした材料となります。
冷間圧延鋼板(SPCC)は、さまざまなメッキ鋼板の原板として使用されています。メッキ鋼板とは、この鋼板の表面に亜鉛などの金属を被覆し、錆びにくくした鋼板のことです。
一方、SPCCにはそのような表面処理が施されていないため、水分や湿気の多い環境では錆が発生しやすいという特徴があります。そのため、使用環境に応じてメッキ鋼板などと使い分けられています。
電気亜鉛メッキ鋼板は、外観品質と加工性が求められる用途に広く使用されています。
亜鉛イオンを含むメッキ液中で電気化学反応を利用し、鋼板表面に亜鉛メッキ層を形成することで製造されます。メッキ層が薄く均一であるため、美しい外観が得られるとともに加工性にも優れており、プレス成形に適した材料です。また、耐食性も備えています。
一方で、製造工程では、鋼板の焼鈍ラインとは別に電気メッキラインが必要となるため、一般的に溶融亜鉛メッキ鋼板よりも製造コストが高くなる傾向があります。
溶融した亜鉛のメッキ槽の中に鋼板をくぐらせ、表面をコーティングした耐食性に優れた材質です。メッキ層が厚く、非常に高い防錆・耐食性を誇ります。代表的なものをいくつか紹介いたします。
・ジンク材 ― メッキそのままの特有な光沢(スパングル模様)が特徴です。掲載している画像は、こちらのタイプとなります。
・アロイ材 ― メッキ層を熱加工処理し、亜鉛と鉄を合金化させたものです。光沢のない、落ち着いた灰色(マットな質感)の表面が特徴です。
※ ガルバリウム鋼板 — JIS3321(SGLC ー 溶融55%アルミニウムー亜鉛合金メッキ) アルミニウムが合金化された、亜鉛単体のメッキに比べ、さらに高い耐久性と耐食性を持ち、建築の外装材などに広く使われています。一方、複雑な塑性加工には向かない特性があるため、弊社では加工品質を優先的に考慮し、現在は取り扱いを終了しております。
一般的な鋼板よりも、強度を高めた鋼板で、通称「ハイテン材」と呼ばれています。近年の自動車部品の軽量化に伴い、「優れた加工性」と「高い強度」の両立が求められる分野で広く普及しています。
・冷間抗張力鋼板(SPFCなど) — ベースとなる冷延材です。掲載している写真はSPFC(冷延材)になります。
・抗張力電気亜鉛メッキ鋼板 — 表面に電気メッキ処理を施し、耐食性を高めたタイプです。見た目はSECC(電気亜鉛メッキ鋼板)と同等です。
※ 規格の末尾にある数値(例:SPFC340)はJIS規格で定められた最低引張強度(340N/mm²以上)を示しています。数値が大きいほど高強度なグレードとなります(参考値:降伏点175 N/mm²以上、伸び率35%以上 / 板厚1.0〜2.3mm)。
※ 掲載鋼板は一般用です。製品の形状や加工難易度(難加工品)によっては、絞り用・深絞り用鋼板を使用している場合がございますので、詳細はお問い合わせください。